派遣制度は労働者側にもメリットのある制度である
大手人材派遣会社の場合は数ヶ月更新の契約が多いため、このことが精神的な圧迫になる者もいるが、逆にイニシアチブを一生就業先に預ける必要が無いことに魅力を感じる者もなかにはいる。
独身志向の男女の存在や、身軽であることを望む者が「願わくば正社員」とは考えず、逆に国内外問わず様々な企業を転々としていきたいとポジティブな観点で派遣会社を利用するものもいなくはない。
正社員では社内規定に基づいた平均化された給与と同一化され、能力に応じた支払いを受けることが難しい企業もなかにはあるが、高度な技術を身につけた人材は高額な給与と時間的な自由度が高い派遣先だけを選ぶことにより、一時的に年収を向上させる事ができる者もなかにはいる。
派遣社員には原則、退職金やボーナスなどの待遇は無いため、業種や派遣社員の技能によっては月々の手取額が正社員よりも高くなることがある。このことで得た一時的な現金を元手に、留学や習い事に投資してさらなる能力を身に付けるというハイリスク・ハイリターンな人生設計を立てる事が可能であることをメリットに感じる者もいないとは言えない。
しかし製造業で働く派遣労働者の中で、何某かのメリットにって積極的に派遣労働者を選んだのは約3割だったという調査結果もある。 [6]